ペインコンパス®の妥当性検証論文が、国際学術誌『European Journal of Pain』に掲載されました
ハプキタス株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役:和田 潤)が開発した携帯型TGI(サーマルグリル錯覚:Thermal Grill Illusion)評価装置「ペインコンパス®」を対象とした妥当性・信頼性の検証論文が、疼痛研究分野の国際学術誌『European Journal of Pain』に掲載されました。
本研究は、畿央大学の佐々木遼先生(現在は米国アイオワ大学に研究留学中)を筆頭著者とし、大住倫弘先生、森岡周先生らの研究チームにご実施いただいたものです。論文中でも検証対象の装置は “Pain Compass, Hapquitous Co., Ltd., Kyoto, Japan” として明記されています。
健常者52名を対象に、ペインコンパス®(本体サイズ70×40×65mm、重量140g、グラフェンプローブ搭載、iPhone/iPadアプリによる温度制御)と、畿央大学にある設置型の8本プローブ装置(先行研究で使用されてきた従来型TGI測定装置)との比較検証が行われました。その結果、熱感・冷感・痛み・不快感の各評価において、従来型の8本プローブ装置と中等度から優れた対応関係(moderate-to-excellent correspondence)が確認されました。また、複数回の刺激測定値を平均することで信頼性が向上し、痛みの評価では4回平均で高い信頼性(ICC≥0.90)に達することも示されました。
一方で、本研究は健常者を対象とした初期的な心理物理学的検証段階であり、著者らも臨床集団におけるさらなる検証が今後の課題であるとしています。
私どもハプキタスは、この研究知見を含め、社会実装につながる科学的根拠の積み重ねを大切にしながら、ペインコンパス®を通じた「痛みの評価方法」の社会実装に取り組んでまいります。研究にお取り組みいただいた佐々木先生をはじめとする研究チームの皆様に、心より御礼申し上げます。
論文情報
Sasaki R, Osumi M, Morikawa Y, Morioka S.
“Reliability and Validity of a Novel, Portable Thermal Grill Illusion Apparatus Using Two Graphene Probes: An Initial Psychophysical Validation Study.”
European Journal of Pain, Vol. 30, Issue 7, e70338 (2026年8月号)
DOI(出版社版):https://doi.org/10.1002/ejp.70338
論文全文(無料・オープンアクセス版/PMC):こちらから閲覧・ダウンロードできます
