見えない痛みを、見える形に——国立大学法人神戸大学と「業務遂行適合性評価プロトコル」の共同研究契約を締結
ハプキタス株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役:和田潤)は、国立大学法人神戸大学と、 Pain Compass®(ペインコンパス®)を用いた業務遂行適合性評価プロトコルの開発および有用性検証を目的とする共同研究契約を、2026年8月24日付で締結しました。 「体調は悪くないはずなのに、なぜか仕事のパフォーマンスが上がらない」——そんな目に見えにくい不調を、客観的なデータとして可視化する取り組みが、神戸大学医学系研究科との連携で新たな段階に入ります。
なぜ今、「業務遂行適合性」の評価なのか
痛みやだるさがあっても検査値には異常が出ない「痛覚変調性疼痛(Nociplastic Pain)」は、本人にも周囲にも分かりにくく、対策が後回しにされがちな課題です。出勤はしているのに本来のパフォーマンスを発揮できない状態(プレゼンティーズム)につながることも多く、健康経営や産業保健の現場で見えにくいコストとして注目されています。
こうした「本人にしか分からない感覚」を、他者が客観的に把握できる形に変えること——それが、ハプキタスが一貫して取り組んできたテーマです。
Pain Compass®:日本唯一のサーマルグリル錯覚(TGI)応用装置
Pain Compass®は、温刺激と冷刺激を同時に与えると痛みとして知覚される「サーマルグリル錯覚(Thermal Grill Illusion)」という現象を応用し、痛覚変調性疼痛を約30秒・非侵襲で定量評価する、日本で唯一の装置です。2025年2月の販売開始以降、研究機関を中心に導入が進んでいます。
| ICC 0.854 | 約30秒 | 29機関 |
| 再検査信頼性 (テスト・再テスト法) | 1回あたりの 計測時間 | 全国の研究機関等への 導入実績(2026年7月時点) |
出典:ICC=0.854は佐々木遼氏ほかによる第23回日本神経理学療法学会学術集会ランチョンセミナー5発表データ。装置としての信頼性・妥当性は Sasaki R, Osumi M, Morikawa Y, Morioka S. “Reliability and Validity of a Novel, Portable Thermal Grill Illusion Apparatus Using Two Graphene Probes: An Initial Psychophysical Validation Study.” European Journal of Pain, Vol. 30, Issue 7, e70338(2026年), doi:10.1002/ejp.70338(本文中でPain Compass®であることが明記されています)。導入実績はハプキタス社内データ(2026年7月時点)
商標登録第6929262号 特許出願中(特願2023-196398/特開2025-064865)
今回の共同研究で目指すこと
研究題目ペインコンパス®による業務遂行適合性評価プロトコルの産学連携開発
目指す成果Pain Compass®による計測データをもとに、従業員一人ひとりの「今、業務を遂行できる状態にあるか」を評価するための手順(プロトコル)を確立し、実際の現場での有用性を検証すること
本研究は、神戸大学医学系研究科 未来社会医学専攻の園田悠馬 特命准教授との連携により進められます。これまで研究・医療機関での痛みの評価ツールとして実績を積んできたPain Compass®を、企業の健康経営や産業保健の現場で「今日、通常どおり業務にあたれる状態か」を判断する材料として使えるレベルまで引き上げることを目指す、意欲的な取り組みです。研究期間は2027年1月29日までを予定しています。
Pain Compass®や本共同研究、企業での実証実験(PoC)にご関心をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
